UnionBeat
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07[実習のねらい] 1. この実習は新たな組織をつくり、全員で課題解決しながら組織全体の目標をいかにして達成していくかを学ぶことにあります。2. この実習を通し、組織活動を展開する上で各人がどのような役割意識を持ち、どのような役割行動および責任を発揮していけばよいのかを学習します。また、組織の全体目標を達成していくため、各チームが個々人の創造性や組織力を活かすと同時に、他職場との連携を密にしながら、どのようにすれば効率的に問題解決を図ることができるかについて体験学習します。3. 行動やコミュニケーションの視点から、組織活動を展開する上でどんな事柄が組織の力を弱めるのか、なども合わせて学習します。これは、普段何気なく行っている組織活動の問題点を体験学習を通して実感できるプログラムです。[組織構成と全体図]本社:本社は、本部長・次長・スタッフで構成されます。目的達成のために本部長の方針のもとで、その役割を果たします。(4人以上)A工場・B工場・C工場:各工場は、職場長とメンバーで構成されます。メンバーは職場長の指示に従い各人の役割を果たします。(各職場3人以上)オブザーバーグループ:オブザーバーグループは、組織全体の活動や各職場の動きについて、的確に観察します。(4人以上)組織運営を見直してみましょう 組織とは、ある目的を遂行するために複数の人々が集まった協働のしくみです。そしてそこでは、「シナジー効果」の向上が求められます。 シナジー効果(結合相乗効果 synergy eff ect)とは、1+1+1が3以上の効果を生むことを指す言葉です。例えば、企業が経営多角化戦略を行う場合、新しい製品を追加した時、単にそれぞれの利益を合計したよりも、より大きな経営的効果が生ずることを意味します。 新製品を追加する時、遊休設備を利用できるとか、既存の技術が用いられる場合や、販売面でも流通経路を共通化できるなどでシナジー効果は生まれます。 組織活動においては、1人で活動するよりも大きな目的実現が期待されます。そこでは組織にかかわる1人ひとりの立場での発想が重要となり、そこには「シナジー効果」の向上が求められます。 それでは、普段私たちが活動している組織はどうでしょうか。目的遂行のために、効果的な運営が為されているでしょうか。日常業務の中で見過ごしてしまっている大小さまざまな問題点を、この実習を通して再確認してください。組織運営実習の特徴 この実習は、本社と3つの職場の4ヶ所に分かれ、全体で一つの目的を達成するために各職場、各人が役割を果たしながら進められていきます。 研修プログラムはとてもシンプルな構造の中にも組織としての問題や障害が発生するように構成されているので、実習を通して現実を仮想体験することができます。 本社スタッフは目的達成のために、各職場にどういった指示を出すか、職場では本社からの指示をいかに効率よく遂行するかに頭を悩ませます。目的を達成するためには、メンバー1人ひとりが知恵を出し合わなくではなりません。そうした中でコミュニケーションやチームワークの重要性を実感するのです。 さらに、オブザーバーグループを置くことによって、実習の全体を客観的に見渡し、ふりかえりの大きな材料としています。 参加者がこの実習で感じた問題点を普段の業務や生活と結びつけて考えたとき、組織にとってより大きなシナジー効果につながっていくでしょう。 あらゆる組織のどの階層の方にもお勧めできる実習です。これまで組織活動に関わってきた方はもちろん、これから組織に入る新人にとっても組織運営の実際を体験するチャンスとなります。実習を導入するにあたって労働組合の研修に最適です!組織運営における役割行動の実際UNION BEATエイデル研究所の労働組合関連コンテンツ本部では、各職場の情報を集め、目的を達成するためにどのように行動するか議論が交わされる。実習後、参加者全員で行う「ふりかえり」。それぞれの視点から組織運営についての実感を述べ合う。1.組織運営実習のねらいと進め方2.組織メンバーの編成3.実 習4.振り返りグループ討議5.全体発表6.講師コメント実習進行手順短時間で、楽しく、効果的に!講師から一言この研修の特色は、参加者全員が協働し互いに知恵と工夫を出し合い、組織目標達成に必要な行動の起こし方・コミュニケーションのとり方等を、実習体験で習得していく点にあります。ダイナミックでまた楽しい研修と好評のプログラムです。参加者の感想この実習を体験して驚いた。普段の組織運営の問題点や課題がはっきり見える。いつもの自分が、この中にいることに気が付き、恥ずかしくなる。そしてこの気付きは、組織と個人が成長していくことに、確実につながった。実習後、参加者全員で行う「ふりかえり」。それぞれの視点から組織運営に

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