陸別が好き。
12/52

10普段ステージに立つことは少ない上田さんだが、この日は「二輪草」をデュエット。当時でも400万近くしたという豪華なシャンデリア。30年経った今もその輝きは衰えない。飲み屋だかわからないって(笑)。やっぱり夜になったら、飲んだ後ちょっと麺類が食べたいでしょ。でも、今の陸別の町にはそういうメニューを夜出す店はないから。」 ラーメンだけでも、しょうゆ、味噌、塩、あんかけの4種類があり、カレー、ピラフ、豚丼、カツ定食などのご飯もののほか、コマイ、ししゃも、イカ焼きなど焼き魚まで食べることができる。裏を返せば、それだけ準備も手間暇もかかるということ。しかし、上田さんにとっては、労力よりもお客さんに喜んでもらえることのほうが重要なのだ。お客さんが食べたいものを次々に提供していった結果、これだけバラエティに富んだメニューになったのだろう。言葉にこそしないが、お客さんのニーズにはできる限り応えたいというのが上田さんのモットーなのである。 「いい歳なんだから、そんなに遅くまで頑張らないで、もう時間だよって言えばいいっしょとも言われるんだけど、やっぱり盛り上がってたら言えないんだよね。昔は朝の5時までお客さんがいたこともあったけど、今はいいところで2時か2時半だね。ほとんどお客さんの来ない日曜日は休むようにしてるんだけど、予約があれば開けますよって。」るものは何であろうか。 「あそこのママはいっつもエプロンしてるってよく言われるんだけど、ここはラーメンもあるし、カツカレーもあるし、カツ定食はあるし、魚も焼くし、食堂だか

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る