陸別が好き。
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35坂井友子さん:新潟県三条市出身。大学時代は書道を学んでいたが、陶芸の道に進むことを決め、鹿児島県の離島や新潟の陶芸家の下で修業。28歳のとき、大工のご主人と長男とともに陸別に移住。主婦業と陶芸作家としての活動を続けながら、2013年に小利別で念願のカフェをオープンさせた。現在は、作品の制作や陶芸教室、書道教室、カフェ、子育てなど何足もの草鞋を履く、楽しくも多忙な日々を送っている。夫と二男二女の6人家族。中村 ありますよ。責任のある仕事はつらいなと思うし、だったら、やめようかと思った時期もあったけど、やっぱりどこで働いても嫌なことはあるから、自分の好きな仕事で嫌な思いをしたほうがいいなと思って今に至ってる。どうですか、ちひろさんも、陸別の町でマッサージのお店を開業して。清水(ち) 開業とかそういうレベルの話ではないのですが。中村 大変だったことはありますか。清水(ち) あまり営業目的ではなく、家賃とトントンだったら、それでいいかなぁと思ってた。価格設定もすごく低かったし、たくさん儲けようとか、お客さんにいっぱい来てほしいとか、そういう思いもなかったので楽だったし、無理もなく、そして身近な人だけを癒したいんだけど、どこまでどうしていいか、そこら辺がよくわかってない。結局わからないまま、今期は終了したんですが、お金をもらってやることに違和感をずっと覚えていて。一応結婚したら家で自由にやるというのが夢だった。でも、陸別に来なかったら、そういう教室は持てなかったかもしれないですね。坂井 家を建てるときに、大きなグランドピアノが入るような家で、防音対策を施した部屋ができるって噂の的でした(笑)。土屋 陸別じゃなかったら無理かもしれない。中村 アパートで小さいピアノで教えてたかもしれない。苦労もあるけど、いいこともある。小さい町だから、どんな教え方をしたとか、怖い先生だとか(笑)、いろんなことがバッと広まっちゃうので、そこも怖いなあとは思うんですけど。清水(ち) 泣いたりしたことはなかったんですか。
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