陸別が好き。
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38のこうのって、くだらないことも多いけど、今そういうふうに思っているんだって、たまにいいことを聞けたりするので、そういう機会が増えるのも、ここだからかなと感じています。土屋 「職住接近」で、職場と住んでいるところが一緒なのはすごくいいと思う。だから職場も授業参観で1時間抜けるのを許してくれたり、そういうことがわりとできる。都会だったら、1日休まなきゃ授業参観にも行けないじゃない。出勤に2時間かかっている人たちもいて、子どもを預けるにも、地元で預けるのかそれとも満員電車に乗せていって職場のほうに預けるのかとか、ものすごく苦労して保育所に預けている中、朝保育所にビューッて置いて、すぐにシュッと職場があってみたいなことは、実はものすごく恵まれている。清水(佳) 人がいいから、人との関係が恵まれているなぁと思いましたね。もともと池田に住んでいて、池田は人口がちょっとだけ多いんですけど、職場ぐらいしかつながりなくて、ここだと職場以外にもこうやってつながりがあるから、それはすごくいいなぁって思います。清水(ち) 何かみんなが知り合いみたいなところがある。他の土地に転勤になっちゃったお母さんは、やっぱりお隣の人とも話さないって聞いて、ちょっとこういうところに来たらお友だちがいっぱいいて話せるのは、やっぱりここならではのことだよね。たら家にいるお母さんとお父さんと話し合う時間がある。親にとっては苦しいことだけど、子どもにとってはプラスなことなのかなぁと。土曜日は保育所はやっていませんので、本当は親が仕事に土曜日も行ってたりとか、そういうお家もあるけれど、子どもにとっては、そういう環境もいい方向に働くことがあるのかぁと思ってみたり、便利なことだけがすべてじゃないとここに来てから思いました。坂井 便利なところから来たら余計にそう思うかも。清水(ち) 実家に住んでいたときは、あっシュークリーム食べたいと思えば六花亭に、ああなんか、今日作るの面倒くさいなと思えばどこかへすぐ食べに行けばよかったけど、今日は冷凍うどんで焼うどん作ればいいかって、ちょっと手間をかけて、自分の家でなんとかしようという気持ちになる。外出して食べるよりも、家の中で食べたほうが今日はどうだった?とか子どもと話す機会が増えたりとか、子ども同士も、ねえお母さんどうなったねぇ、どこに行くの?家に帰るんです、みたいな会話があって見ててくださるし、何か変なことをしてたらきっと注意してくださるだろうし、見て見ぬふりというのはあまりないと思うので、目に余ればきっと私の耳に届くと思う。保育所も保育時間は短いけど、逆に子どもにとっては6時になっ 奇しくも道外・町外出身の5人の女性より、陸別という町について日頃から感じていること、なかなか口に出せないような苦労、こうしてほしいという要望などを熱く語っていただいた。気がつくと、予定時間を超える3時間半という時間が経過していたが、話はまだ一向に尽きる気配がない。本誌に掲載した内容以外にも興味深い話題がいくつか登場したが、紙幅の関係によりご紹介できないのが残念である。それらについては別の機会に譲りたい。

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