陸別が好き。
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4 第53次南極観測隊(平成23~24年)と第54次南極観測隊(平成24~25年)にそれぞれ参加された空井猛寿さんと遠野菊夫さん。陸別町は、南極で行われる実験の観測機材のテストなど、南極観測の支援をしてきた経過があり、また、優れた寒冷地技術を企業化する目的でつくられた「しばれ技術開発研究所」などもある。そのため、国から隊員派遣の要請がかかったの建築土木の隊員が多く必要になり、陸別町から誰かを派遣してくれないかという要請が国からありました。しばれ技術開発研究所に最初のオファーが来たのですが、適任だった方が残念ながら行けなくなってしまった。断るわけにはいかないし、何とか陸別から出しましょうということで、役場の中で公募がかかったんですね。そのとき、手を挙げたのが僕でした」と空井さん。であるが、空井さんは陸別町役場の職員、遠野さんは建設会社の社員という立場。なぜそんな2人が南極へ行くことになったのか。そのあたりの経緯について伺った。南極観測隊に参加した経緯 「第53次隊に関しては、昭和基地内の建設工事が多岐に亘るため、 その翌年、次の隊で南極点に近いドームふじ基地まで行くプロジェクトが立ち上がり、陸別に再び派遣要請があったという。候補者選びが難航する中、南極にいた空井さんからも強いプッシュがあり、そこで白羽の矢が立ったのが遠野さんであった。「私はその話を知らなかったんです。2月のしばれフェスティバルの酒の席で、『ちょっと南極へ行かないか?』という話にな南極観測隊空井猛寿さん遠野菊夫さん陸別歴30年/37年1南極観測隊で生きた日本一寒い町での経験遥かなる極地でふるさとを想うInterview陸別はじめてものがたり。

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