これからの集団的労使関係を問う

―現場と研究者の対話

これからの集団的労使関係を問う 仁田道夫(編著)
日本労働組合総連合会(連合)(編著)

本体価格:2700円
発刊年月:2015/10
ISBN:9784871685719
Cコード:3036
管理番号:10030

本書は、労使関係をめぐる現下の問題点を提起し、議論を重ね、あるべき方向を示した、現場と研究者の3年余にわたる共同討議(集団的労使関係研究会・連合)を集大成したものである。
研究会は2012年12月にスタートし、2015年9月まで12回にわたって開催された。座長は労使関係研究の第一人者である仁田道夫(国士舘大学)、学識者委員として、水町勇一郎(東京大学)、神林龍(一橋大学)、竹内(奥野)寿(早稲田大学)、首藤若菜(立教大学)、労働組合側の委員として、連合本部のほか、UAゼンセン、自動車総連、JAM、基幹労連、情報労連、運輸労連の会長・事務局長などが参加し、活発な議論を繰り広げた。
本書はサブタイトルにもあるように、労働組合が「現場」で抱える問題について、研究者がそれを受け止め、答えるというユニークな形式で構成されている。
「解は現場にある」との共通認識のもと、組合運動幹部の経験、感覚、問題意識と研究者の研究蓄積に基づく論点整理、道筋の提示をコラボレーションした実践書であり、同時に現代労使関係論の到達点を示す理論書である。

【商品パンフレット】
http://www.eidell.co.jp/pr/shudantekiroushikankeiwotou.pdf

目 次

序論 これからの集団的労使関係を問う 仁田道夫

1 労働者代表のあり方(労働者代表制、過半数代表制)
[問題提起]組織率の危機と過半数代表者 新谷信幸
[論文]労働者代表法制のあり方 濱口桂一郎

2 企業別労働組合の組織的基盤
[問題提起]産別組織JAMの対応 宮本礼一
[論文]中小労組を中心に 後藤嘉代

3 賃金決定の個別化と集団的労使関係
[問題提起]賃金体系の見直しと集団的労使関係 逢見直人
[論文]賃金体系と集団的労使関係:賃上げ方式を中心に 仁田道夫

4 解雇等の紛争解決と集団的労使関係
[問題提起]職場のトラブルは、個別紛争か集団紛争か 村上陽子
[論文]紛争解決と集団的労使関係 神林 龍

5 就業形態の多様化と集団的労使関係
[問題提起]就業形態の多様化と労働組合の課題 松井 健
[論文]労働組合はだれのためにあるのか? 水町勇一郎

6 産業基盤の確保と集団的労使関係
[問題提起]産業基盤の確保と集団的労使関係 郡司典好
[論文]海外生産の拡大と集団的労使関係 自動車産業を事例として 首藤若菜

7 企業組織のグループ化・ネットワーク化と集団的労使関係
[問題提起]企業組織のグループ化・ネットワーク化における集団的労使関係の可能性 春木幸裕
[論文]集団的労使関係の法的基盤としての団体交渉にかかる「使用者」概念 竹内(奥野)寿

8 M&A等による企業再編と集団的労使関係
[問題提起]就業形態の変容と集団的労使関係 小畑 明
[問題提起]M&A等による企業再編と集団的労使関係 工藤智司
[論文]企業組織再編への労働組合の対応と課題 呉 学殊

あとがき 逢見直人

執筆者一覧 ※現職は2015年9月末現在
学識者
仁田道夫 国士舘大学経営学部教授
水町勇一郎 東京大学社会科学研究所教授
神林 龍 一橋大学経済研究所教授
竹内(奥野)寿  早稲田大学法学学術院教授
首藤若菜 立教大学経済学部准教授
濱口桂一郎 労働政策研究・研修機構 主席統括研究員
呉 学殊 労働政策研究・研修機構 主任研究員
後藤嘉代 労働調査協議会 主任調査研究員
構成組織役員
逢見直人 UAゼンセン 会長
松井 健 UAゼンセン 常任中央執行委員
郡司典好 自動車総連 事務局長
宮本礼一 ものづくり産業労働組合JAM 会長
工藤智司 日本基幹産業労働組合連合会 中央執行委員長
春木幸裕 情報産業労働組合連合会 前書記長
小畑 明 運輸労連 中央書記長
連合本部
新谷信幸 連合 総合労働局長
村上陽子 連合 非正規労働センター総合局長