著者の落合美知子さんは４０年以上にわたって、全国各地の図書館や子ども文庫で、絵本やおはなしを通して子どもたちと関わってこられました。本著は、その落合美知子さんが放送大学大学院修士論文『わらべうたにみる子どもの文化環境―わらべうた〈供与〉の可能性をめぐって―』に加筆、修正したものです。出来る限り客観性をもちつつ、わらべうたの〈供与〉に視点を向けてみました。実践者と研究者、両方の視点を兼ね備えた著者ならではの、実践と理論のバランスがとれた、わらべうたに関心を持つさまざまな立場の人びとのニーズに応える一冊と言えるでしょう。