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躍動する韓国の社会教育・生涯学習

―市民・地域・学び


梁 炳贊(ヤン・ビョンチャン)・李 正連(イ・ジョンヨン)・小田切督剛・金 侖貞(キム・ユンジョン)[編集]
本体価格:4000円
発刊年月:2017/6
ISBN:9784871685993
Cコード:3037
管理番号:10046

韓国の市民の躍動を支える社会教育・生涯学習の実践と政策を、「市民・学び・地域」を切り口に描き出す。金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)のリベラル政権10年と、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)の保守政権9年の動き、今後の展望を示す。

【本書の特徴】

・日韓の研究者・実務家30人余りが結集し、5年の歳月をかけてまとめた決定版。
・平生教育法(生涯教育法)の2007年全面改正後の新たな動きを丁寧に捉え、市民の動きから始まり、政策として充実してきた経過がわかりやすく理解できる。また、「注目ポイント」として、各節ごとに特徴的な点をまとめている。
・様々な実践・研究交流を積み重ねてきた研究者・実務家による「コラム」、地域の実践をもとに生み出され、新たな実践を支えている10本の宣言・条例「特別編」、平生教育法、年表、統計、基本的な用語と訳語をコンパクトにまとめた「資料編」なども充実。

【編集委員】

李 正連(イ・ジョンヨン)、呉 世蓮(オ・セヨン)、小田切督剛、郭 珍榮(カク・ジンヨン)、姜 乃榮(カン・ネヨン)、金 宝藍(キム・ボラム)、金 侖貞(キム・ユンジョン)、小林文人、瀬川理恵、松尾有美 梁 炳贊(ヤン・ビョンチャン)

【商品パンフレット】

korea_kyoiku.pdf(PDF)

【目次】

まえがき 梁 炳贊

序 章 韓国の社会教育・平生教育をどう理解するか―市民・地域・学びに注目して 梁 炳贊・金 侖貞
[コラム1] 東アジア社会教育への複眼的まなざしの期待 上野景三

第1章 市民社会を育む学習共同体

第1節 地域運動と市民性学習 金 民浩
[コラム2] 国益を問い直す学習連帯を 石井山竜平
第2節 マウルづくり事業と草の根住民の主体形成 梁 炳贊
[コラム3] 社会教育と平生教育と生涯学習と―日韓研究交流の経験 鈴木敏正
第3節  NPOは平生学習の地平を広げることができるか 鄭 盛元
[コラム4] 韓国平生教育の「躍動」と民主主義 高橋 満

第2章 格差社会を乗り越える平生学習

第1節 地域教育ネットワークが紡ぎ出す教育福祉 李 正連
第2節 韓国「的」多文化教育は創られるか― 多様な文化や差異が共存する社会を目指して 金 侖貞
[コラム5] 富川の小さな図書館との交流で思ったこと 堀川万記子
第3節 高齢期における平生学習 崔 一先

第3章 働く希望を創る平生学習

第1節 労働と平生学習 盧 京蘭
第2節 社会的経済と平生教育学 姜 大仲
第3節 青年と失業―課題の共有と学習から社会参加へ 姜 乃榮

第4章 平生学習の多面的展開―すべての人々に教育を

第1節 成人文解教育支援政策の現況 李 智惠
[コラム6] 学習のエンジン 藤田美佳
第2節 学校と地域の絆をつなぐ平生学習 肥後耕生・瀬川理恵
第3節 大学における平生教育 権 仁鐸
第4節 学歴を補完する高等教育制度― 単位銀行制を中心に 郭 珍榮・呉 世蓮・金 宝藍

第5章 未来を開く平生学習政策

第1節 平生教育法の改正と自治体の変化 李 煕洙
第2節 平生教育行政の体系と専門組織・施設 卞 種任
[コラム7] 東アジアから見る韓国の平生教育 上田孝典
第3節 平生教育士の現況と発展課題 金 鎭華
[コラム8] 韓国平生教育関係者との交流から学んだこと 手打明敏

第6章 今、韓国の平生学習の躍動を語る(座談会)

政治・行政― 研究― 実践・運動のダイナミズム
梁 炳贊・長澤成次・小林文人(司会)
小田切督剛・李 正連・金 侖貞
特 論 韓国・平生教育の“躍動”が示唆するもの―平生教育・立法運動に関連して 小林文人

終 章 日本と韓国の社会教育・平生教育はどう学びあうか 小田切督剛

特別編 韓国の平生学習の歩みが紡ぎ出す10の宣言・条例
1 光明市平生学習都市宣言文(1999)
2 利川市平生学習条例(2004)
3 富川・本を読む都市宣言文(2005)
4 安山市外国人住民及び多文化家族支援条例(2007)
5 安養市成人文解教育支援に関する条例(2009)
6 教育共同体への夢(蘆原青少年支援センター「ナウ」キム・ジソン、2011)
7 水原市「誰でも学校」宣言文(水原市平生学習院、2012)
8 社会的協同組合「働く人々」定款(清州市、2014)
9 平生教育士 価値宣言文(京畿道平生教育士協会、2015)
10 草の根マウル共同体の「復権」のための2015年全国マウル宣言(草案)
(第8回マウルづくり全国大会、2015)

資料編

1 平生教育法(2007年全部改正)
2 年 表
3 統 計
(1)平生教育・職業教育支援予算
(2)自治体
(3)平生教育士、平生学習都市
(4)幸福学習センター、平生学習館、平生教育振興院、住民自治センター
(5)大学付設平生教育院、小さな図書館、社会福祉館、地域児童センター
4 基本的な用語と訳語

あとがき 小田切督剛