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共生への学びを拓く

SDGsとグローカルな学び


佐藤一子、大安喜一、丸山英樹(編著)
本体価格:2300円
発刊年月:2022/4
ISBN:9784871686761
Cコード:3037
管理番号:10094

生きづらさをこえて サスティナブルに生きる

●SDGs第4目標だけでなく、教育はSDGsすべてに関わる。持続可能な社会を実現する主体形成と学習のあり方が問われる中、様々な格差を是正し「誰一人取り残さない」社会にむけてグローカルな視野で「共生への学び」を拓くことが本書の課題である。
●多様な教育・学習機会の拡充とともに市民団体などが連携し、生きづらさをかかえる人とともにどう生きるか、社会から取り残されている人への支援をどう構築するか、私たち自身がどう選択すべきか、実践レベルから課題と展望を探る。

人権、平和、民主主義、気候危機の克服、格差と貧困の解消、多文化共生社会の実現…。地域で、地球で、人間が生き延びるための学び。競争に勝つグローバル人材の育成とは対極にある学び。それが「共生への学び」だ。――前川喜平 氏(現代教育行政研究会代表)
2015 年9月の国連サミットにて全会一致で採択された持続可能な開発目標SDGsは、教育、保健、気候変動などの17 の国際目標の下に169の具体的なターゲットを掲上。これらの達成は21世紀において人類にとって一番重要な課題。――松浦晃一郎 氏(第8代ユネスコ事務局長)
(本書帯文より)

【目次】
はしがき(佐藤一子・大安喜一・丸山英樹)
序章 グローカルな視野でSDGsにむきあい、「共生への学び」を拓く(佐藤一子)
第Ⅰ部 持続可能な地域づくりとコミュニティ教育
第1章 <都市の世紀>の環境学習(安藤聡彦)
第2章 ESDとCLC ―日本とアジア(大安喜一)
第Ⅱ部 生きづらさを抱える 子ども・若者の自立支援と社会参加
第3章 生きづらさをかかえる子ども・若者の自立支援(佐藤洋作)
第4章 EUの若者政策 ―就労支援と社会的包摂をめぐる実践と課題(濵田江里子)
第5章 未来を拓くための学び
―アジアの子ども・若者たちの抱える困難と多様な学びの保障(大橋知穂)
第Ⅲ部 多文化共生社会への模索と国際交流
第6章 「共生社会」創造を目指した外国人移住者との地域日本語学習活動(山田 泉)
第7章 「社会統合」に向けた学びの保障とは
―多文化共生社会への壁と課題―(金 侖貞)
第Ⅳ部 グローバル時代の平和・人権学習、文化多様性とシティズンシップ教育
第8章 平和の文化の創造と核兵器廃絶への国際連帯(佐藤一子)
第9章 学習の自由・表現の自由・文化多様性を育む博物館(新藤浩伸)
第10章 グローバル時代のシティズンシップ教育(上原直人)
終章 SDGsの先を展望する共生社会へ向けた生涯学習(丸山英樹)

コラム① ユネスコのSDGsへの取り組み
諸橋淳(国連教育科学文化機関(ユネスコ)持続可能な開発のための教育専門官)
コラム② 「現地」の力を頼りに「水俣」を伝える
葛西伸夫(一般財団法人水俣病センター相思社職員)
コラム③ 震災からの想像力と創造力
石井山竜平(東北大学准教授)
コラム④ コミュニティにおけるインクルーシブな防災管理事業 フィリピン・ビサヤ州の取り組み
ラモン・G・マパ/Ramon G. Mapa(PILCD事務局長)、翻訳:大安喜一
コラム⑤ 就職活動におけるセクハラの防止を求める学生の要望
遠藤理愛(一般社団法人Voice Up Japan ICU支部)
コラム⑥ 共生をめぐる未完の「思想」― コーヒーハウスの実践から
島本優子、井口啓太郎(ともに国立市公民館「コーヒーハウス」ボランティアスタッフ)
コラム⑦ 外国ルーツの人々と関わって見えたこと
小林普子(特定非営利活動法人みんなのおうち代表理事)
コラム⑧ 夜間中学と自主夜間中学
添田祥史(福岡大学准教授、基礎教育保障学会事務局長)
コラム⑨ 広島―この土地で互いに育まれ、支え合って働く小さなアリたち
渡部朋子(NPO法人ANT-Hiroshima 理事長)
コラム⑩ すべての子どもたちに美術とふれあう場を―府中市美術館の学習プログラム
武居利史(府中市美術館学芸員)

【商品パンフレット】
SDGs_and_Glocal_Learning